よくある質問

  1. ホーム
  2. シートベルト・チャイルドシートについて の検索結果

シートベルト・チャイルドシートについて

なぜシートベルトやチャイルドシートを使わなければいけないの?
交通事故が発生したとき、ドライバーや同乗者には衝突によって大きな力が働き、そのため車の外に飛び出したり、車体やシートにぶつかったりして怪我をしたり、亡くなることもあります。
例えば、時速40Kで走っているときに事故に遭うと体重が60Kgの人にかかる力 (F)は、 
 F=重量×加速度=60Kg×(40K÷3.6÷0.1)÷9.8=17.01×40=680.4
なんと680Kもの力がかかることになります。そんな力で車体にぶつかったら大けがをするのも当然ですね。
ですから、車体等との衝突を防ぐためシートベルで身体をシートに固定することで、事故による怪我の軽減を図るのです。
しかし、身体の小さな子供の場合、シートベルトだと逆に危険な場合もあるので、体格に見合ったチャイルドシートを使うべきなのです。
事故の衝撃ってどのくらい?

事故の衝撃というのはなかなか分からないものです。
分かりやすいように速度を高さに変えてみましょう。

変換式は
 高さ(H)= 速度(秒速)2÷(2×加速度(9.8))
となり、これを時速30Kから100Kまで計算してみると 

速度(k)

30

40

50

60

70

80

90

100

高さ(m)

3.5

6.3

9.8

14.2

19.3

25.2

31.9

39.4

 階  数

2

3

4

5

7

9

10

12

となります。 

皆さん、ご自分が建物の3階から落ちて怪我をしないと思いますか?
ましてやお子さんは?

後部座席もシートベルトは義務なの?
平成20年に行われた道路交通法改正で、全ての座席でのシートベルト着用が義務となりました。
(道路交通法第71条の3)
ただし、今のところ後部座席の未着装については、高速道路(高速自動車国道又は自動車専用道路)のみ行政処分の基礎点数1点が付されます。
自分の家族を守るためです、全座席でシートベルトを着用しましょう。
シートベルトをしなくてもいい時もあるの?
安全のためにシートベルトはしつかりしめた方が良いのですが、
 ・著しく座高が高い人又は低い人、著しく肥満している人
 ・自動車をバックさせる時
 ・消防士等が消防用車両を運転するとき
などの特別な場合(道路交通法施行令第26条の3の2)は、シートベルトをしなくても違反とはなりません。
妊婦はシートベルトをしなくても良いと聞いたのですが?
妊婦はしなくてもよいのではなく、妊娠していてシートベルトをすることで逆に危険な場合は着用しなくてもよいということです。
しかし、シートベルトをしていないと、急ブレーキ時にハンドルやダッシュボード、前の座席にお腹をぶつける可能性があるため、お腹の赤ちゃんのためにも着用したほうが安全です。
日本産科婦人科学会も、「シートベルトがお腹の膨らみ部分を横断しないように着用すれば、母体と胎児にかかる交通事故時の障害を軽減できる」という意見を出していて、警察とともに、妊婦のシートベルト着用を推奨しています。
妊娠中であっても、シートベルトは着用するようにしましょう。
 
事故の時シートベルトをしていなかったら、怪我したのに過失があると言われた!
交通事故の場合、双方にどの程度の責任があるのか、それによって補償の割合が変化していきます。(過失相殺)
シートベルトをしていなかった場合、例え怪我をしていたとしても法律に違反していることになり、その分の責任を問われ、補償を減額されることになります。
チャイルドシートってベビーシートと違うの?
チャイルドシートとは通称で、子ども用の乗車用補助装置になります。
一般的には、ベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートを総称してチャイルドシートと呼んでいます。
子供の年齢や体格によって使い分けがされます。
チャイルドシートはどのような種類があるの?

チャイルドシートは主に体格に合わせて下表の種類に分けられます。

対象

体重の目安

対象年齢

新生児・乳児用(ベビーシート)

約10kgまで

新生児~1歳半頃

幼児用(チャイルドシート)

約9~18kgまで

9ヶ月頃~4歳頃

学童用(ジュニアシート)

約15kg~32kgまで

3歳~12歳頃

ワンポイント 
前向きのベビーシートは衝突時に乳児の柔らかい身体に強い衝撃がかかるため、禁物です。 
また、後ろ向きで助手席に装着する場合、エアバッグが作動した時に、子供がチャイルドシートごと弾き飛ばされ、命にかかわるような重大な怪我を負う恐れがあることから、必ず後部座席に取り付けましょう。 

 国土交通省のHP(http://www.mlit.go.jp/jidosha/child/)も大変参考になります。是非ご覧下さい。

どこのメーカーのチャイルドシートでもいいの?
メーカーには関係なく、国土交通省の安全基準に適合したものを使いましょう。
安全基準に適合したものには以下のような型式指定マークか、型式認定マークが製品に表示してあります。
赤ん坊はだっこした方が良いのでは?
車が衝突したとき、ものすごい力がかかります。一般的に人の腕や足で支えられるのは体重の2倍程度といわれており、60Kgの方で約120Kgまでということです。
では、生後6ヶ月体重8Kgの赤ちゃんを抱っこして50K/Hでぶつかった場合、支えきれるのでしょうか。
力(F)は、F=重量×加速度=8Kg×(50K÷3.6÷0.1)÷9.8=113.3Kにもなり、一瞬の出来事であり到底支えきれるものではありません。
我が子のためにチャイルドシートを使用しましょう。
チャイルドシートに乗せると泣いてしまうので、乗せなくても良いですか?
だめです。習慣づけるようにしましょう。
チャイルドシートを使用しなくて良い場合については、法律で「疾病のため幼児用補助装置を使用させることが療養上適当でない幼児を乗車させるとき、その他政令で定めるやむを得ない理由があるとき」とされています。
しかし、お子さんの命を守るため、チャイルドシートを是非使用しましょう。
小学生になったからシートベルトで大丈夫?
シートベルトは、大人の体格(概ね身長が140cm以上)に見合うように設計されており、小さなお子さんがシートベルトを着用すると、実際の事故の時にシートベルトからすり抜けたり、シートベルトが首に絡まったりなど、逆に大きな怪我をさせてしまうことがあります。
必ず体格に見合ったチャイルドシートなどを使用しましょう。
チャイルドシートは助手席に取付けたらダメなの?
助手席での使用は、事故に遭ってしまった場合エアバッグが飛び出すことでお子様に衝撃が加わり大変危険です。
チャイルドシートは後部座席で使用するようにしましょう。